リンゴ統計情報

リンゴの収穫統計、輸出入統計、生産情報などを記載しています。

世界のリンゴ生産統計

世界のリンゴ生産量 (2023年)

世界のリンゴ生産量のトップは中国で4,960万トンと2位のアメリカのほぼ10倍と圧倒的な生産量を誇ります(そのためマップからは除外しています)。トップ10は中国、アメリカ、トルコ、ポーランド、インド、イタリア、イラン、ロシア、フランス、チリの順となります(FAO統計2023年分)。中国だけで世界全体の約半分を生産しており、トップ3の国の生産量は世界の59%、トップ5の国の生産量は世界全体の66%、トップ10では世界全体の76%を生産しています。

日本は約60万トンを生産し、世界21位となっています。


リンゴ生産量推移

リンゴの生産量推移です。2023年は全世界で9,730万トンと史上最高の生産量を記録しました。10年前と比較すると生産量は18%増えています。

主要生産地域・生産国の生産量とシェア(2023年)

地域としてはアジアで世界全体の57%を、続いてヨーロッパ、中東、北米となります。

リンゴ:アメリカの統計

リンゴ:生産量推移

アメリカの半分以上のリンゴがワシントン州で生産されています。2020年から3年連続で生産量が減少していましたが、2023年は515万トンを超え近年で最も豊作でした。


リンゴ:主要生産州と生産量(2023年)


リンゴ:栽培されている品種

リンゴ:主要生産州の郡別作付面積

最新(2022年版)の農業統計で公開されている郡単位の作付面積をマッピングしました。

アメリカでは約41万エーカー(a)でリンゴが栽培されており、ワシントン州が全米の46%の作付面積と他を圧倒しています。そのため、作付面積マップはワシントン州とその他の州を分けて表示しています。


ワシントン州の郡別作付面積

ワシントン州は中央部のヤキマ郡、グラント郡が最も作付面積が大きく、この2群だけで州の作付面積の61%を占めます(アメリカ全土のリンゴ作付面積の28%に相当します)。その他ワラワラ郡、フランクリン郡、ダグラス郡及び北部のオカノガン郡などで栽培されています。


その他の州の郡別作付面積

ワシントン州に次いで生産量が多いのはニューヨーク州で全米作付面積の15%を占めています。ウェイン郡、オーリンズ郡などオンタリオ湖沿岸の郡とニューヨーク市の北に位置するアルスター郡で州の作付面積の68%を占めています。3位はミシガン州で全米作付面積の11%を占めています。ケント郡などミシガン湖にメンした郡で盛んに栽培されています。

リンゴ:日本の統計

リンゴ:日本の県別生産量

生産量の多い順に青森、長野、岩手、山形、秋田、北海道、群馬の6道県が5,000トンを超えるリンゴを生産しています。


リンゴ:日本の生産量推移

リンゴの生産量は年々減少傾向となっています。2009年には85万トンだった生産量は2022年には74万トンと13%程減少しています。最も生産量の多い青森県が日本の生産量の60%を締めています。

2022年は全国合計で73.7万トン、内青森県が43.9万トンで全体の60%を生産しています。前年比で11%の増加、過去5年平均と比べると2%の増加となりました。

2023年は全国合計で60.4万トン、内青森県が37.4万トンで全体の62%を生産しています。春先の降霜に加え夏の猛暑が追い打ちとなり前年比18%減、過去5年平均と比べても16.6%減と2010年以降では最低の収穫量を記録しました。最大生産県の青森で収穫量は統計が残る1973年以降で3番目に少ない37万4千トンと、12年ぶりに40万トンを下回りました。

2024年は発芽後の平均気温が平年よりも3.5℃高く推移したため1967年の調査開始以来3番目の早咲きとなり、また開花後の低温により受粉を担うマルハナコバチの活動が低下、巣から出られずに死ぬなどの被害も発生したため前年に続き大幅減産となると見込まれておりましたが、その後の天候に恵まれ青森県では42万1500トンの生産量を見込んでいます。全国では70.8万トンと過去5年平均の72.4万トンに比べて若干低いものの前年より17%増になったと見込まれています。


リンゴ:日本の(結果樹面積)作付面積推移

リンゴの結果樹面積(当年の収穫を意図して結果させた面積)の推移です。高齢化による後継者不足などの要因もあり年々作付面積は減少を続けています。この20年間で作付面積は16%減少し2023年には34,600ヘクタールとなっています。


リンゴ:日本で栽培されている品種

生産されているリンゴの約1/2がふじとなっています。また主要生産県において生産されている品種が異なります。長野県ではほぼあまり栽培されていない王林、ジョナゴールドですが、東北日本海側(秋田・山形)では王林が、青森・岩手では王林・ジョナゴールドも栽培されています。


リンゴ:主要生産県の栽培品種(%)


リンゴ:品種毎の主要生産地域生産量


リンゴ:品種毎の生産量推移


リンゴ:品種毎の生産量推移(青森県)


リンゴ:市町村別作付面積

日本全国で合計35,100ヘクタール(ha)でリンゴが栽培されています(2022年時点)。青森県が19,600haと全国の55%を占めています。その中でも青森県弘前市のリンゴの作付面積が他の市町村と比べて断トツに広く、8550haとなります(2006年)。

リンゴの市町村別作付面積の画像