日本では一部の例外を除き全ての加工食品に期限表示が義務づけられています。商品の特性に応じて「消費期限」か「賞味期限」のどちらかを表示しなければいけません。
食品は保管時間の経過と主に
により品質が劣化していきます。
どのような劣化をするか、また劣化の速度は食品や包材、加工の仕方などにより大きく異なります。ですから、賞味・消費期限を設定するためには
のが一般的です。
期限の設定には食品などの特性、品質変化の要因や原材料、加工条件など科学的・合理的に判断する必要があります。そのため、その食品・製品を一番よく知っている者;
が責任を持って期限表示を設定し、表示することが求められています。ただし、商品アイテムが膨大であったり、商品のライフサイクルが短いなどの場合には特性が類似している食品の試験検査を参考にすることにより、期限を設定することも可能と考えられています。
オレゴンフリーズドライ (OFD) の超長期賞味期限サバイバルフーズ缶製品では実際に30年年経過したサンプルの微生物、栄養成分、官能評価などの試験を行い、30年経過した後も十分にその品質・価値が保たれていることを検証し安全係数を考慮して25年という期限を設定しています。
また創業から50年に渡り様々な食品素材やそれを組み合わせた食品を同様に保管・検査してどのような組み合わせでどのように品質が劣化するか情報と経験を蓄積し、現在ではメニュー開発時にその素材やレシピから設定した30年の間品質を保てるかどうか判断することが可能となっています。そのため新製品を実際に30年間保管すること無く、賞味期限を設定できるようになりました。
オレゴンフリーズドライのマウンテンハウス製品は自社開発した特殊高バリア性包材に脱酸素剤と一緒に充填しています。微生物による腐敗も酸化による劣化も理論上起こらないことから、合成保存料や添加物に頼ること無く超長期の賞味期限が可能となります。
オレゴンフリーズドライでは製品の賞味期限を
の3つの方法で確認しています。
オレゴンフリーズドライは1968年に製造を開始して以降、毎年製品サンプルを保管してきました。そして定期的にそれらのサンプルの品質を外部機関での品質検査や社内外のパネリストによる風香味の評価試験などを行い、実際に超長期の賞味期限を経過した後でも美味しく召し上がって頂けることを確認した上で、現在30年という賞味期限を設定しています 。
2005年11月には1975年2月に製造し30年保管したサンプルと、2005年10月に製造したサンプルの栄養成分、風香味の試験を行いました。30年前と比べると個々の食品素材の産地や素材の栄養成分自体が異なっていますが、30年経過後も栄養成分がきちんと保持されていることが判りました。
特に酸化されると異臭や食中毒の原因となる脂肪…特に酸化されやすいのが不飽和脂肪酸を持つ脂肪です。分析の結果30年保管したサンプルでもほとんど酸化が起きていないことが判りました。
また、30年経過したサンプルでも水分が0.85%とまったく吸湿しておらず、この状態では微生物の増殖も食感の劣化も起こっていないことも確かめられました。
2015年には同様に40年保管下サンプルで検査・調査を行い同様に問題ないことを確認しています。マウンテンハウス®は40年経過後も品質や安全性に問題は無く、安心してお召し上がり頂けることが判りましたので、賞味期限をこれまでの25年から30年に延長いたしました。
サンプルを保管している弊社の研究開発センターの特設保管庫は夏場は30℃、冬場は0℃近くにまで温度が変動し、通常の家庭や自治体での保管状況と似通っていることから、実際の保管環境下でも同様のパフォーマンスが期待できます。