人参(ニンジン)の統計情報

人参(ニンジン)の生産量、生産シェア、主要生産国の生産動向、日本の生産量や都道府県別生産量などをお伝えしています。

世界各国の人参(ニンジン)生産統計

世界各国の人参(ニンジン)生産量(2023年)

FAOではニンジンとカブ(Turnips)を1つの統計としています。世界のニンジン・カブ生産量は中国が他を圧倒し2位のウズベキスタンの6倍以上の生産量を誇ります。またインドは統計を公表していません。そのため中国・インドを除外してマッピング表示してあります。

2022年の世界トップ10は中国、ウズベキスタン、アメリカ、ロシア、イギリス、トルコ、ドイツ、ウクライナ、インドネシア、パキスタンとなります。トップの中国で世界の生産量の45%の1870万トンを生産しており、トップ3の国で世界全体の57%を、トップ5で63%を、トップ10の国で72%を生産しています。日本は63万トンで12位となっています。

2023年の世界トップ10は中国、ウズベキスタン、ロシア、アメリカ、ウクライナ、イギリス、ドイツ、トルコ、パキスタン、インドネシアなります。トップの中国で世界の生産量の45%の1840万トンを生産しており、トップ3の国で世界全体の56%を、トップ5で61%を、トップ10の国で71%を生産しています。日本は58万トンで12位となっています。


エリア別生産量推移

全世界トータルでは4200万トンのニンジンが生産されています。生産量トップの中国が属するアジア、2位のウズベキスタンが属するヨーロッパの2地域で世界の80%以上を生産しています。


主要生産地域・生産国の生産量シェア

アジアが世界全体の51%を生産しており、続いてヨーロッパ30%、その他の地域19%となります。


主要生産国の生産量推移

人参(ニンジン):アメリカの統計

アメリカ主要生産州での人参(ニンジン)生産量(2023年)

アメリカで生産されるニンジンの73%がカリフォルニア州で栽培されており主に生食用となっています。ワシントン州・ウィスコンシン州は主に加工用のニンジンが栽培されています。2024年以降カリフォルニア州以外のワシントン州・ウィスコンシン州の収穫量統計がその他州の合計として公表されるようになったため、2023年のデータを表示しています。


アメリカ主要生産州でのニンジン生産量および作付面積推移

生鮮向けと加工向けの合計です。年間おおむね100万トン前後が生産されています。作付面積・生産量共に減少傾向となっています。


アメリカ主要生産州の郡別作付面積

2022年の統計では、アメリカで生産されるニンジン作付面積は99,634エーカーでした。カリフォルニア州が60%を、ワシントン州が10%を占めています。カリフォルニア州の作付面積とその他の州を分けて表示しています。

カリフォルニア州・郡別作付面積

カリフォルニア州では61,008エーカーでニンジンが栽培されています。州南部のカーン郡・サンタバーバラ郡、メキシコ国境沿いのインペリアル郡が主要産地でこの3群で州全体の76%の作付面積を占めています。


その他主要生産州・郡別作付面積

2022年の統計では、アメリカで生産されるニンジン作付面積は99,634エーカーでした。ウィスコンシン州では3,349エーカーの作付面積となっていますが、統計上ほとんどの郡で作付面積が未確定・未公表となっており、実際の作付面積とは異なっています。

ワシントン州フランクリン郡・グラント郡、オレゴン州ジェファーソン郡で主に栽培されています。

人参(ニンジン):日本の統計

日本のにんじん生産量および作付面積推移

年間60万トン前後が生産されています。2022/2023年は主要産地の北海道・青森で猛暑の影響で生産量が減少し58万2千トンでした。作付面積も僅かでありますが年々減少傾向となっています。


日本の都道府県別にんじん生産量(2022年)

生産量の多い都道府県は順に北海道、千葉県、徳島県、青森県、長崎県、茨城県、熊本県、鹿児島県、愛知県、埼玉県となっています。トップの北海道単独で29%、トップ3で56%、トップ5で68%、トップ10の都道府県で87%を生産しています。


日本のにんじん収穫期と生産地域

北海道はほぼ秋ニンジン、青森は春夏・秋ニンジン、千葉・徳島はほぼ春夏ニンジンという特徴が有ります。それ以外の地域は冬から初夏にかけて収穫される露地栽培にんじんがメインとなります。

日本の輸入統計

生鮮・冷蔵にんじん輸入統計

生鮮・冷蔵にんじんの輸入統計です。年間8万トン前後を輸入しており、その97%が中国からとなっています。


にんじんジュース輸入統計

にんじんジュースの輸入統計です。10年前と比べると輸入量は半分程度になっています。輸入の半分以上がアメリカからでしたが、2023年は34%と落ち込みました。オランダからの輸入量が83万トンと急増したためです。折れ線グラフはアメリカからの輸入総額を輸入量で除した計算上の輸入単価です。