datasource: FAO STAT
世界のオーツ麦2020年生産量トップ10はロシア、カナダ、オーストラリア、ポーランド、スペイン、イギリス、ブラジル、フィンランド、ドイツ、中国となります。トップ10の国で世界全体の70%を生産しています。
2021年オーツ麦の全世界の生産量は約2,200万トンでした。
2020年はヨーロッパで全体の約60%、北米で20%を生産していましたが、2021年は北米(カナダ・アメリカ)が不作となり、シェアは15%に減少しました。
datasource: USDA NASS
アメリカで生産されるオーツ麦の主要生産地は中西部のミネソタ州、アイオワ州、ウィスコンシン州、ノースダコタ州、サウスダコタ州でこの5州で全米の約60%のオーツ麦を生産しています。
アメリカで2021年生産されたオーツ麦は史上最低の68万トンに落ち込みました。2020年と比べると約40%減となります。作付面積が2020年と比べて36%減少したことが大きく、面積当たりの収量も6%減となったことが主な要因です。干ばつ傾向が67週続いており主要生産地域で春の作付を減らさざるを得ない状況になったことが理由と考えられています。2022年は98万トンまで生産量が回復しました。
ミネソタ州、アイオワ州、ウィスコンシン州、ノースダコタ州、サウスダコタ州の郡別作付面積をマッピングしています。
カナダで生産されるオーツ麦の主要生産地は中部サスカチュワン州、マニトバ州、アルバータ州となっており、この3州でカナダ全体の86%を生産しています。
カナダで2021年に生産されたオーツ麦は史上最低の260万トンに落ち込みました。アメリカと同様にコロナおよび干ばつの影響により作付面積が前年度比で15%減少し、さらに干ばつにより面積当たりの収量も前年度比33%減少したことが重なったためです。2022年は前年比80%アップの520万トンと史上最高の生産量となりました。
年々輸入量を伸ばしてきたロールドオーツ・オーツフレークですが、2020年より爆発的な人気を博し、一気に2万5千トンレベルまで輸入量が伸びています。2022年はさらに輸入量が伸び4.5万トンに達しました。この2年ではラトビア・リトアニアからの輸入が急激に伸びてきています。
datasource: 財務省貿易統計