スイートコーンの統計情報

スイートコーンの生産量、生産シェア、主要生産国アメリカの生産量や作付面積、日本の生産量・作付面積などをお伝えしています。

世界各国のコーン生産統計

世界各国のコーン生産量(2023年)

世界のコーン(FAO統計上ではMaize(corn)で、飼料向け以外の食用コーン全て(ポップコーンやデントコーンなど)を含みます)の生産量はアメリカが他を圧倒し世界の生産量の30%を占めています。上位と下位の生産量の差が大きいのでトップ3のアメリカ、中国、ブラジルはマップから除外しています。日本の統計は飼料用コーンの生産量であり、食用のスイートコーンの生産量は含まれていないようです。スイートコーンを含めると日本の生産量は20万トン程度となります。

2022年のコーン生産量は全世界で11億6000万トンでした。世界トップ10はアメリカ、中国、ブラジル、アルゼンチン、インド、メキシコ、ウクライナ、インドネシア、南アフリカ、ロシアです。トップ10の国で世界全体の80%を生産しています。前年と比べるとウクライナが-40%と大きく生産量を下げており、昨年の5位から7位へと順位を下げています。

2023年のコーン生産量は全世界で12億4200万トンとなりました。世界トップ10はアメリカ、中国、ブラジル、アルゼンチン、インド、ウクライナ、メキシコ、インドネシア、ロシア、南アフリカ、です。トップ10の国で世界全体の70%を生産しています


エリア別生産量推移

2022年に初めてアジアの生産量が北米を抜いてトップとなりましたが、2023年には北米が1位に返り咲いています。

主要生産地域・生産国の生産量シェア(2023年)

アジア・北米がほぼ同じ程度の生産量で、この2地域で世界全体の3分の2を占めています。


主要生産地域・生産国の生産量シェア(2022年)


主要生産国の生産量推移

トップ5(アメリカ、中国、ブラジル、アルゼンチン、ウクライナ)で世界の70%を生産しています。

スイートコーン:アメリカの統計

アメリカ主要生産州での生産量(2024年)

アメリカで生産されるスイートコーン(生鮮向け・加工向けの合計)は2022年で226万トン、2023年で232万トン、2024年は188万トンでした。ワシントン州とミネソタ州が70万トンを超えており、この2州でアメリカ全体の60%を占めています。


スイートコーン(生鮮向け):生産量推移

生鮮市場向けに生産されているスイートコーンの統計です。


スイートコーン(加工向け):生産量および価格推移

生産量の多い順にワシントン州、ミネソタ州、ウィスコンシン州、オレゴン州、ニューヨーク州となっています。この5州で全米の98%に相当します。僅かではありますが生産量が減少傾向となっています。


スイートコーン(生鮮・加工向け合計):作付面積推移

この15年で作付面積は約半分になりました。


スイートコーン(生鮮・加工向け合計):栽培シェア

アメリカで栽培されているスイートコーンの約2/3が加工向け(缶詰、レトルト、ピューレ、パウダーなど)です。

スイートコーン:主要生産州の郡別作付面積

最新(2022年版)の農業統計で公開されている郡単位の作付面積をマッピングしました。

アメリカで生産されるスイートコーンの作付面積はミネソタ州が最も大きく9万7千エーカー、続いてワシントン州(69,000a)・フロリダ州(57,000a)・ウィスコンシン州(56,000a)・オレゴン州(23,000a)となります。これら5州で全米の65%のスイートコーンが栽培されています。

スイートコーン:日本の統計

日本のスイートコーン生産量推移

日本のスイートコーン生産量は減少を続けており、2007年には約26万トンでしたが、2020年は23万トンと少しずつですが減少しています。2022年は天候不順などの要因で20.8万トンとなっています。


日本の都道府県別スイートコーン生産量(2022年)

日本全体で2023年のスイートコーンの生産量は208,767トンでした。北海道が圧倒的に多く7万8千トンと全国生産量の37%を占めています。そのためヒートマップからは除外しています。生産量のトップ5は北海道、千葉、茨城、群馬、山梨、長野の順で、この5道県で全国の3分の2を占めています。


主要都道府県の生産量推移

日本全体では概ね20万トン程度を生産しています。


北海道の生産量推移

2016年には台風10号により北海道のスイートコーンに大きな被害が発生し、生産量が6万2000トンと例年の半分程度まで激減しました。2021年以降は夏場の高温により生産量が例年より少ない状況が続いています。


日本のスイートコーン作付面積

作付面積も2016年に北海道を襲った台風10号の翌年に北海道での作付面積が大幅に減少しました。2018年に作付面積は元に戻りましたが、その後全国的にスイートコーンの作付面積は減少を続けており、2万1000ヘクタール程度となっています。

日本の輸入統計

冷凍スイートコーン輸入統計

冷凍スイートコーンの輸入統計です。年間4万トンを超える量を輸入しており、その大半がアメリカ・タイからとなっています。折れ線グラフはアメリカからの輸入総額を輸入量で除した計算上の輸入単価です。


乾燥スイートコーン輸入統計

乾燥スイートコーン(全粒:フリーズドライコーンなど)の輸入統計です。大半が中国・アメリカからとなっています。折れ線グラフは中国からの輸入総額を輸入量で除した計算上の輸入単価です。


加工スイートコーン輸入統計

缶詰・レトルトパウチ・コーンパウダーなどのスイートコーン加工品の輸入統計です。