datasource: FAO STAT
世界のスイートコーン(FAO統計上ではMaize, Greenで、正確には飼料向け以外のコーン全てを含みます)の生産量はアメリカが他を圧倒し世界の生産量の36%を占めています。2020年の生産量のトップ10はアメリカ、メキシコ、ナイジェリア、インドネシア、ペルー、南アフリカ、タイ、ギニア、パプアニューギニア、日本となります。トップ5の国で69%、トップ10の国で86%を生産しています。
地域別では北米、アフリカ、中南米の順となります。
北米で世界のおよそ4割を生産、アフリカ、中南米、アジアは概ね15-20%ずつとなっています。
datasource: USDA NASS
アメリカで生産されるスイートコーン(生鮮向け・加工向けの合計)は2022年で約220万トン。ワシントン州とミネソタ州が70万トンを超えており、この2州でアメリカ全体の2/3を占めています。
アメリカのスイートコーン主要生産地の生産量推移です。主要生産州の合計だけでも約200万トンと日本の10倍以上の生産量になります。2019年以降生産量の最も多いワシントン州・ミネソタ州での異常気象(山火事による日照不足や低温・異常乾燥など)により生産量が減少しています。
カリフォルニア州が圧倒的に生産量・作付面積が多いため別にマッピングしております。またカリフォルニア州は桃とネクタリンそれぞれの作付面積をマッピングしております。
日本のスイートコーン生産量は減少を続けており、2007年には約26万トンでしたが、2020年は23万トンと少しずつですが減少しています。
datasource: 農林水産省作物統計
都道府県別に見ると、生産量トップは北海道で97,000トンで全国生産量の42%を占めており圧倒的な生産量を誇ります。続いて茨城県、千葉県、群馬県、山梨県と消費地の首都圏近隣が主要生産地となっています。この上位5県で日本の64%のスイートコーンが生産されています。
主要生産地の北海道では2016年以降天候不順などもあり10万トンを割り込む状況が続いています。
生産量は近年天候不順などで2007年と比べて20%以上落ち込んでいますが、作付面積は2007年と比べて10%減に留まっており、2019年度は2万3000ヘクタールでした。