スイートコーンの統計情報

スイートコーンの生産量、生産シェア、主要生産国アメリカの生産量や作付面積、日本の生産量・作付面積などをお伝えしています。

世界各国のコーン生産量

世界のコーン(FAO統計上ではMaize(corn)で、飼料向け以外の食用コーン全て(ポップコーンやデントコーンなど)を含みます)の生産量はアメリカが他を圧倒し世界の生産量の30%を占めています。上位と下位の生産量の差が大きいのでトップ3のアメリカ、中国、ブラジルはマップから除外しています。

2022年の世界トップ10はアメリカ、中国、ブラジル、アルゼンチン、インド、メキシコ、ウクライナ、インドネシア、南アフリカ、ロシアです。トップ10の国で世界全体の80%を生産しています。前年と比べるとウクライナが-40%と大きく生産量を下げており、昨年の5位から7位へと順位を下げています。


エリア別生産量推移

全世界トータルでは11億6千万トンのコーンが生産されています。2022年に初めてアジアの生産量が北米を抜いてトップとなりました。

主要生産地域・生産国の生産量シェア

アジア・北米がほぼ同じ程度の生産量で、この2地域で世界全体の3分の2を占めています。

主要生産国の生産量推移

トップ5(アメリカ、中国、ブラジル、アルゼンチン、ウクライナ)で世界の70%を生産しています。

アメリカの統計

アメリカ主要生産州での生産量(2023年)

アメリカで生産されるスイートコーン(生鮮向け・加工向けの合計)は2022年で226万トン、2023年で232万トンでした。ワシントン州とミネソタ州が70万トンを超えており、この2州でアメリカ全体の2/3を占めています。


アメリカ主要生産州での生産量推移

生産量の多い順にワシントン州、ミネソタ州、ウィスコンシン州、オレゴン州、ニューヨーク州、イリノイ州となっています。この5州で全米の98%に相当します。

アメリカ主要生産州の郡別作付面積


主要生産州・郡別作付面積

アメリカで生産されるスイートコーンの作付面積はミネソタ州が最も大きく9万7千エーカー、続いてワシントン州(69,000a)・フロリダ州(57,000a)・ウィスコンシン州(56,000a)・オレゴン州(23,000a)となります。これら5州で全米の65%のスイートコーンが栽培されています。

日本の統計

日本のスイートコーン生産量推移

日本のスイートコーン生産量は減少を続けており、2007年には約26万トンでしたが、2020年は23万トンと少しずつですが減少しています。2022年は天候不順などの要因で20.8万トンとなっています。


日本の都道府県別スイートコーン生産量(2023年)

日本全体で2023年のスイートコーンの生産量は208,767トンでした。北海道が圧倒的に多く7万8千トンと全国生産量の37%を占めています。そのためヒートマップからは除外しています。生産量のトップ5は北海道、千葉、茨城、群馬、山梨、長野の順で、この5道県で全国の3分の2を占めています。


北海道の生産量推移

主要生産地の北海道では2016年以降天候不順などもあり10万トンを割り込む状況が続いています。

日本のスイートコーン作付面積

生産量は近年天候不順などで2007年と比べて19%落ち込んでいますが、作付面積も2007年と比べて17%減の2万1300ヘクタールでした。

日本の輸入統計

冷凍スイートコーン輸入統計

冷凍スイートコーンの輸入統計です。年間4万トンを超える量を輸入しており、その大半がアメリカ・タイからとなっています。

HS 0710.40-000

乾燥スイートコーン輸入統計

乾燥スイートコーン(全粒:フリーズドライコーンなど)の輸入統計です。大半が中国・アメリカからとなっています。

HS 0712.90-039

加工スイートコーン輸入統計

缶詰・レトルトパウチ・コーンパウダーなどのスイートコーン加工品の輸入統計です。

HS 2005.80-200