ワイルドブルーベリーと農薬

Fruit d'Orではお客様や消費者の残留農薬に関する心配をできる限り払拭するため、最終製品だけでなく使用する原料を徹底的に調べてその安全性を確認してお届けしています。

ワイルドブルーベリーが生育している風景

ワイルドブルーベリーは、緯度が高く夏には日光に長時間晒され、冬には零下30℃を下回り、栄養の乏しい酸性土壌が多く、他の作物が生育できない厳しい環境で育つスーパーフルーツですが、昆虫にとっても魅力的な栄養源です。

また異常気象などで病害が発生したりすることもあり、「野生」といえども、高品質な製品を安定して供給するためには適切な管理が必要となります

農薬はその用途に応じて

  • 殺菌剤
  • 殺虫剤
  • 除草剤

の3種類に分類されます。

ワイルドブルーベリーは比較的冷涼な気候帯で育つため農薬を多く使用する必要はありませんが、全く使用せずに生育させることが難しいエリアもあります。農薬を使用しない場合、様々な害虫や病害によりワイルドブルーベリーの茎や葉、果実に被害が発生する場合があります。

一部の農薬では受粉を担う昆虫に影響のあるものもあります。Fruit d'Orではブルーベリーの受粉の担い手であるミツバチをできるだけ守れるような農薬を選定するなどの配慮をしています。

ブルーベリー花の受粉とミツバチ

IPMによる病害虫防除

IPM(Integrated Pest Management・総合的有害生物管理)とは、様々な防除技術を組み合わせることで化学農薬使用量を減らしながら、病害虫を低減させる手法です。これにより、食品の安全性を確保しながら、同時に農薬使用量を減らすことで環境の負荷も低減することができます。

Fruit d'Orでは自社農園では自社ですべて管理、契約農園ではFruit d'Orが使用可能農薬リストを供与して管理しています。使用してもよい農薬の選定、病害虫のモニタリング、使用する時期と農薬の種類や量・使用方法、使用履歴の確認・管理など農薬に関する全ての段階に関与しております。

Fruit d'Or/pdx tradingの残留農薬への対応

Fruit d'Orでは使用した農薬を網羅する多成分一斉分析を行い、ワイルドブルーベリーでの残留農薬を確認しています。

pdx tradingでは不定期ですが、ドライワイルドブルーベリー製品のサンプルを抜き取り、日本にて多成分一斉分析を行い、Fruit d'Orでの検査結果と照らし合わせて製品の安全性を確認しています。

現在製造・販売しているドライワイルドブルーベリー製品でのポジティブリスト制度への対応・残留農薬試験結果などについてはこちらのレポートをご参照ください。

残留農薬レポート